みなさん、こんにちは!やんきゅ〜です。
プロ野球の開幕カード3連戦が終了しましたね。
いきなりサヨナラゲームや延長戦にもつれる試合などが多かった印象です。また、3連勝したチームが3球団も出ました。
私自身は東京ドームへ開幕戦、3戦目と現地観戦へ。巨人は見事3連勝を果たしました!特に開幕戦は8回表終了時0−5と敗戦ムード漂う中、8回裏に2点、9回裏に3点取り同点、10回裏にサヨナラと、とんでもない試合となりました。大興奮でした!
この巨人‐ヤクルトの開幕戦は記録ずくめの一戦となったそうです。本当にたくさんの記録がでました。詳しくはこちらのスポーツ報知さんの記事を御覧ください。

さあここからは本題に入っていきます。今日はこんなテーマを持ってきました。
”最終回ビハインド時の代走”
今日はこちらについて書いていこうと思います。
現在のプロ野球は9イニング制です。9回裏終了時点で同点だった場合、延長戦が12回まで設けられています。12回裏が終了した時点で同点だった場合は引き分けとなります。また、ビハインドとは負けている状況のことを指します。ここでは9回表ビハインド時、9回裏ビハインド時のことを想定して話を進めていきます。
まずは最終回、1点ビハインドの場合で考えましょう。ランナーが1人出塁した際、同点に追いつくために、出塁した打者よりも走塁が上手いもしくは足が速い選手がベンチに残っていた場合はその選手をランナーに起用したいですよね。もちろん、その時のベンチの残り人数など状況にはよるとは思います。
この1点ビハインドの状況での考え方に関してはほとんどの方が共通認識としてあるでしょう。
しかし、最終回2点以上のビハインドの場面ではどうでしょうか。
最終回、同点にならないランナーが出塁した際、代走を出す意味はあるのでしょうか。同点にならないランナーがホームへ生還したとしてもそれ以上の点数をとらなければ試合終了です。同点にならないランナーに代走を出してそのランナーが生還したとしてもその後に点を取らなければ意味がないのです。
この開幕3連戦ではこのような場面が2つありました。
まずは、私が現地観戦した巨人‐ヤクルトの開幕戦です。9回裏巨人3点ビハインド。一死一塁から長野選手がヒットを打ち一死一三塁となりました。この場面では三塁ランナーが還ってくれば2点差、一塁ランナーが還ってくれば1点差です。ここで一塁ランナーに代走湯浅選手を起用しました。この場面で湯浅選手が生還したとしても1点ビハインド、さらにその後に点を取らなければ負けという状況です。上記で記した、同点にならないランナーですね。
もう1つが、ソフトバンク-ロッテの3戦目です。最終回ソフトバンク3点ビハインドの場面で一死から近藤選手が出塁し一死一塁、ここで近藤選手に代走渡邉選手を起用しました。この場面では渡邉選手が生還しても2点差です。上記の湯浅選手と同様で同点にならないランナーです。
1点ビハインドの場面と2点以上のビハインドがある場合では考え方が異なると思います。生還したとしても同点にならないランナーに代走を出す意味はあるのでしょうか。
結論から述べます。私の意見としては生還して1点差になるランナーであれば出しても良い(ただし条件はあり)と考えます。
なぜ、1点差になるランナーであれば出しても良いと考えるか。理由はいくつかありますが、1番の理由がこちらです。
同点のランナー(打者走者)が出塁した場合、その前のランナー(1点差になるランナー)が1つでも先の塁にいることで同点のランナーはより先の塁へ進みやすくなる
巨人‐ヤクルトの実例がとてもわかりやすいのでこれを例にして説明します。
3点ビハインド一死一三塁、打者若林選手はライト線にヒットを放ち三塁走者が生還し2点差、一塁走者の湯浅選手は三塁へ進塁しました。これで3−5。2点差となり、一塁走者の若林選手は同点のランナーとなりました。ここで一三塁となったため、一塁走者の若林選手には盗塁という選択肢が増えました。さらに一塁手は盗塁を防ぐために牽制のために一塁ベース付近へポジションを取るためヒットゾーンの拡大にもつながります。
ここからは仮の話となります。もし湯浅選手が二塁で止まっていたらどうだったでしょうか。一塁走者の若林選手の盗塁という選択肢はありません(厳密に言うと一二塁からのダブルスチールの選択肢はあります)。また、次打者のキャベッジ選手がヒットを打って各駅停車となった場合は満塁となってしまい、同点のランナーは二塁にいます。しかし湯浅選手が三塁にいることでヒットで前のランナー(湯浅選手)関係なしに走塁ができるため若林選手は三塁へ進塁できる可能性があります。前の走者(生還して1点差になるランナー)が1つでも先の塁へ進んでいることで前の走者に影響せずに走塁ができるということです。
逆に2点差以上の場合はなぜナシなのか。
①1点差になるランナーであげたメリットの恩恵が少ない
②同点止まりとなった場合(延長戦にもつれた場合)に打順が回ってくる可能性がある
②に関しては1点差の場面でも同様のことが言えますが、1点差の場合はそのデメリットと比較するとどうかという考えに基づいています。その他にも、理由を挙げればたくさんあります。残りのベンチの人数などなどさまざまな条件にはよりますので、一概にこうとは言えないお題ではあります。
上記の2つの例で言いますと、巨人の場合はあり、ソフトバンクの場合はなしと考えます。ただし今回のソフトバンクの場合は近藤選手は本日付で登録抹消されており、多くの報道で腰痛による抹消との情報が出ていますのでコンディションを考慮した形で代走を出したのだと思われます。
もっともっと深く考えたりするととんでもなく長くなってしまうので、今日はこの辺までにしておきます。代走を出してもいい条件に関しても本当はもっと細かいです。おそらく同じような場面は今後あるでしょう。その際にまた細かく触れていきたいと思います。
かなり奥が深い内容となりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。このような細かい野球の作戦、奥深さについても触れていって皆さんの意見もお聞きしたいなと考えています。
それでは、プロ野球今シーズン残り140試合あります。3連勝した球団のファン、3連敗した球団のファンの皆様もまだまだこれからです!楽しみましょう!
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